- 出版社:日本看護協会出版会
- 監修:石塚睦子先生(SBC東京医療大学健康科学部看護学科教授)
- 発売日:2024年3月12日
- 発売場所:全国の書店、日本看護協会出版会の公式サイト、Amazon・楽天をはじめとしたネット書店
みなさんがいつも応援してくれていたおかげで、目標の一つである初出版が叶いました。本当にありがとうございます!
この本は、今までの吸引・排痰系の本の中でどの本より臨床の現場に寄り添った本だと思います。
看護師が疑問に思う内容を根拠から解説してあったり、「こんなとき、どうすればいいの?」といった解決策が具体的に記載してあります。
Amazonレビューの内容が嬉しすぎて泣きそうなので、マジで見てほしい!
動画で見たい方はこちら
【本書で解決できる】看護師がよく遭遇する具体的な悩み
看護師がよく遭遇する具体的な悩み
- 鼻腔から気管までの吸引って、やっていいの?
- 吸引カテーテルが入らないときはどうすればいいの?
- 口腔吸引と鼻腔吸引、どちらを先に行えばいいの?
- 吸引圧は止めて入れる?かけながら入れる?
- 吸引で痰が引けないときはどうすればいいの?
- 痰が固いときはどうすれば軟らかくなるの?
疑問が一つでもあれば解決の助けになる一冊です。ぜひ試し読み…いや目次だけでもみていただけると嬉しいです!
本書のポイント
本書のポイント
- 看護師にわかりやすく書かれている
- 実践に活かせるように具体的である
- 方法だけでなく内容の根拠が書かれている
- 動画と連動しているので、理解しにくいところは動画で学べる
特に排痰法のハフィングやスクイージングなどは動画のがわかりやすいと思ったので、動画でも見れるように各章の最初にQRコードが埋め込んであります。
看護技術の中でも吸引・排痰法に絞っているかなり専門的な本になるので、吸引・排痰法については全てカバーできるように書かせてもらっています。
正直、深く解説していないとゴミみたいな本になると感じたので、現場での「なぜ?」といった疑問はこの本で全て解決するように作りました。
本書を読むことで得られるメリット
- 吸引・排痰法が実践できる
- 現場での困った時に本を見ると解決できる
- 先輩によって言ってる事が違う時に、正しい答えが理由を含めてわかる
- 人に根拠をもって説明できる
本書の目次
- Lesson 1 痰と排痰法について知ろう
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- 痰について知ろう
- 排痰を助ける3つの要素と排痰法
- 安全に排痰するためのパルスオキシメータの使い方
排痰についての基礎知識に加えて、パルスオキシメーターの使い方やトラブル解決みたいな話をしています。
- Lesson 2 口腔・鼻腔吸引のコツ
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- 口腔吸引
- 鼻腔吸引
- 口腔吸引と鼻腔吸引、どちらを先に行う?
一つ一つ丁寧に詳しく記載しています。吸引の方法だけでなく吸引カテーテル挿入時のコツや注意点、挿入困難時の対応などです。
- Fukabori A 鼻腔から気管までの吸引がダメな理由
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- 鼻腔から気管までの吸引の是非
臨床あるあるの鼻腔から気管までの吸引についても深ぼってしっかり説明しています。
- Lesson 3 気管吸引① 吸引のタイミング
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- 吸引の大前提
- 気管吸引のタイミング
- 人工呼吸器モニタでの吸引のタイミングの判断
吸引はどういうときに行うのか、意識障害がある患者さんでも適切なタイミングを客観的に判断できるように説明しています。
- Lesson 4 気管吸引② 吸引のコツと手順
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- 気管吸引の方法
- 開放式気管吸引
- 閉鎖式気管吸引
- 気管切開孔からの吸引
- 開放式と閉鎖式、どちらを選択する?
- 経管栄養中に気管吸引をする場合
なんだかんだここがメインコンテンツかもしれません。気管吸引はかなり奥深いので詳しく説明しています。
- Fukabori B 吸引カテーテル挿入時、吸引圧は止めていれる? かけながら入れる?
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- 気管吸引の場合
- 口腔・鼻腔吸引の場合
文献によって意見が分かれる問題なのですが、それの答えを提供しています。
- Lesson 5 吸引実施の順番
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- 吸引実施の順番
- 体位調整前の吸引
- 口腔ケアをする際の吸引の順番
- VAP(人工呼吸器関連肺炎)予防
総じて人工呼吸器関連肺炎予防のために看護師ができることって内容です。
- Fukabori C カフの管理
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- カフの役割と適正
- カフ圧の調整
- カフのトラブル対応
- カフ上部吸引をしても分泌物が引けないとき
看護師が意外と困るカフの完全解説です。
- Lesson 6 吸引以外の排痰法① 咳嗽介助、ハフィング
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- 咳嗽介助・ハフィングの目的
- 実施前の準備(共通)
- 咳嗽介助
- ハフィング
吸引をしなくても痰を出す方法を説明しています。
- Lesson 7 吸引以外の排痰法② 加湿、体液管理
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- 痰を軟らかくする方法
- 加湿
- 体液管理
加湿や体液管理は普通の看護技術書ではあまり書かれていない内容ですけど、痰を軟らかくするために必要な知識です。脱水の気づき方や対応方法についても詳しく書いています。
- Lesson 8 吸引以外の排痰法③ 体位ドレナージ
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- 体位ドレナージの目的
- 体位ドレナージの手順
- 体位の選択
- 体位ドレナージの実際
- 腹臥位療法
体位ドレナージで知りたい情報は全て網羅していると思います。
- Lesson 9 吸引以外の排痰法④ スクイージング
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- スクイージングの目的と優先度
- スクイージングの手順
- 部位別のスクイージングの実際
スクイージングで知るべき情報を徹底解説しています。
- Fukabori D 小児の吸引
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- 吸引における小児と成人の違い
- 口腔・鼻腔吸引
- 気管吸引
少しマニアックなのでYouTube動画では作っていませんでしたが、実際にYouTubeのコメントで知りたい人もいたので、詳しい説明を載せてみました。私は乳児〜幼児は看護したことありましたが、新生児は看護したことがなかったので、NICUで働いていた友人にも相談しながら作らせていただきました。
本書をおすすめできる人
本書をおすすめできる人
- 看護師全員
- 1〜3年目の看護師
- 新人指導に関わる看護師
- 学び直しをしたい看護師
- 吸引を学んでいる介護職
- 自宅で介護をしているご家族
- 排痰について学びたいコメディカル
まとめ|本だからこその良さがある!
基本的には今までのYouTube動画をまとめさせてもらっている感じですが、1冊できれいにまとまっているので網羅性が高く理解しやすかったり、本はすぐ見たいページを開けるので仕事の休憩中に確認でササっとチェックできたりと本だからこその利便性もあります。
職場で患者さんのケアを話あっているときとか、書籍に書いてる方法を参考にケアの構成を話し合う時にも活用できると思います。
当然、監修者様が内容の確認をしていたり出版社様でのチェックも入っているので、内容の信頼性も動画より高いです。
また、後輩に教えるときにも説得の根拠の一つとして役立てられると思います。
訪問看護師さんとかでしたら、在宅介護をしている家族への説明でも役立てられると思います。
この本では動画では説明しなかったけど、足した方がいいかなーって思う説明を追加して書いたり、視聴者さんの質問から「これも説明した方がいいな」って思ったことは書き足させてもらっています。
ちなみに、小児の吸引についても書いているんですけど、小児の吸引については書籍限定で完全にゼロから書いているので興味がある人は参考にしてください。
私の経験と知識だけではなくて、NICUで働いていた友人からも情報をもらいつつ書きました。
本だからこその良さというのは確実にあると思います。
ぜひ手に取ってもらえたら嬉しいです!